子どもの世界に国境はない

帰宅して早々、
留守番していた息子が
玄関に飛んで来た。

 

「イエスってどう書くの？」

「イエス？　英語の？」

「そう」

「Y・E・S」

「わかった！」

 

何が起こったんかと
よくよく尋ねてみると。

ゲームの向こうにいる韓国の人と
やりとりをしたいらしい。

自分が英語を使えたら
韓国とか中国とか他の国の人と
もっと楽しく遊べるから、だって。

それ、2〜30年前に私が
（今は無き）パソコン通信でやってたことやん。

決定的に違うのは
昔は文字だけやったのが
今は自分のアバターが動く。

文字と映像では、情報量が圧倒的に違う。
イメージが大きく膨らむ。

もちろん、いい面も悪い面もあるだろうけど。

「JAPAN？」と聞かれて、息子は
「YES 」と答えた。

これからもっと、いろんな単語を覚えていくと思う。

教科書を使って先生から習うより
トモダチに教えてもらった方が
ずっとずっと、楽しいよね。

１年生からはじめた「Mine Craft」の影響で
九九を習う前から64個のカタマリでの計算をやってた。

それ、64進法っていうんだよ。
でもそんなのは、後から知ればいいこと。

家を作る材料を効率的に集めたくて、
コマンドを覚えた。
コードは全部、英語。

でも、息子は英語だって意識してない。
使いたいから使う。ただそれだけ。

壁を作ってるのは大人なんだと思う。
日本語とか英語とか韓国語とか
そんなのどうだっていい。

この子たちが大人になるころ
世界に国境はなくなってるかもしれない。

地球はひとつ

ゲームでは、アイテムをシェアする。
その方がチームが強くなるから。
自分だけがたくさん持っていても
活用出来なかったら、チームは負ける。

奪い合うのでなく、分け合う世界。
それこそが平和な世界。

未来はけっこう、明るいかもしれないよ。