「嫁」をやめたので、稼ぎます。

嫁をやめたら、世帯主。子どもと二人三脚の日々。

放課後の居場所問題を考える

尼崎市の東の端に昨年の夏オープンした
放課後等デイサービス
『ウィズ・ユー尼崎額田(あまがさき ぬかた)』に
見学に行ってきました。

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ウィズ・ユー尼崎額田(あまがさき ぬかた)

ウィズ・ユー尼崎額田 | 放課後等デイサービス「ウィズ・ユー」


三角の屋根が可愛いですね。
よくある、ビルやマンション1階の
狭い空間ではないのが
「ウィズ・ユー尼崎額田」の素敵なところ。

なぜこんなことができたかというと
この土地の所有者さんご本人が
施設のオーナーをされているんです♪

亡くなったお母さんから相続した土地を
地域のために活用したいということで
「ウィズ・ユー」のフランチャイズ
加盟されたという経緯があります。

実はそのオーナーさん、私の母の友人で
開設前に私も少し相談に乗ったりしていました。

オープンしてから、なかなか行けないまま
1年以上経ってしまったのですが
先日、ようやく立ち寄ることができました。


放課後等デイサービスというのは、
児童福祉法」に基づく
障害児を対象とする支援施設のことです。

身体障害や発達障害等を持った子どもたちが
学校が終わった後にも安心して通えるため
子どもたちにとっても保護者にとっても
本当に有難い場所なんですよね。


この施設自体は兵庫県尼崎市にありますが
お隣の大阪市豊中市からも
児童さんが通われているとのことで
送迎地域はかなりの広範囲になってます。

運転免許を持っていないスタッフもいるらしく
オーナーさんは送迎にかかりっきりでした。

低学年の授業が終わる頃に小学校へ迎えに行き、
施設へ子どもさんを送り届け、
次に高学年の子どもさんを迎えに行き、
5時になったら順番に自宅へ送るという
まさに行ったりきたりの毎日だそうです。

送迎専門のスタッフを雇うのも難しいらしく。

送迎先では保護者の方との
密なコミュニケーションが必要なので
人当たりの良さや社会性だけでなく
保護者の話を傾聴する力も求められます。

ただ「運転ができる」だけでは仕事にならない。
それが支援施設の送迎スタッフなんですね。

保育士やヘルパー等の資格を持っていて
ウィズ・ユーのお仕事に興味がある方は
ぜひ応募してみてくださいね。

 

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ウィズ・ユースタッフ募集中

求人スタッフ募集 | 放課後等デイサービス「ウィズ・ユー」


さて、施設の中を見てみましょう。

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ウィズ・ユー尼崎額田 間取り図

正面の階段の横には、ゆったりしたスロープ。
車いす利用者でも安心です。

入り口を開けると広がるプレイスペースは
とても開放感があります。
ボール遊びも余裕で出来る広さ。

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広々としたプレイスペース

奥には広いトイレが2つあり、
可愛い壁紙が貼られていました。

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広くて可愛いトイレ

こちらは学習スペース。

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学習スペース

このスペース、開設当初は
設けていなかったそうです。
なぜ設置したかというと・・・

先に来所して宿題を終えた
低学年の子どもたちが騒ぐので
高学年の子から『集中できない』
という訴えがあったんですって。

そこで、机と椅子を並べた場所を
1部屋確保したというわけ。
扉があると、蹴ったりして
かえって集中力がそがれるため
あえて外してあるのだそうです。

利用者さんは「受給者証」を持っているので
利用料金の1割が自己負担。
残りの9割は自治体の負担になります。

世帯収入によって上限があり
約900万円以下の世帯だと
1ヶ月の上限は4600円。
ただし、おやつ代は別途必要です。
そのあたりは児童館等でやっている
放課後児童クラブと同じですね。

利用料の詳細についてはこちら。

ご利用料金について | 放課後等デイサービス「ウィズ・ユー」


民間の習い事に毎日通うというのは
経済的にも負担が大きいですし
子どもにとっては楽しい事ばかりではなく
ストレスが溜まってしまうこともあります。

ウィズ・ユーを利用している子どもたちは
管理された学校の中でのストレスを
ここで思う存分発散するんですって。

子どもたち自身が「行きたい!」と
思える施設って、本当に素敵ですよね。


実はオーナーさん、この事業を始めるまで
こういった施設があることも
ご存知なかったそうです。

どういう人が利用しているのか?
受給者証ってなに?

そこから始めて、まさに手探りで
運営されているとのこと。
頭が下がります。

身体障害はもちろんのこと
発達障害自閉症スペクトラムや、
ADHD学習障害など)の子どもさんは
「みんなと一緒に」同じ事をするのが
難しい場合があります。

たとえ受給者証を持っていなくても、
困難を抱えながらも「無理して」周りに
合わせることの出来てしまう子もいます。

そんな子どもたちは、
毎日、ものすごいストレスを抱えて
生活しているんですよね。

まだまだ数が少ない支援施設ですが
もし学校ごとに設置されたら
送迎の必要性も半減しますし
なにより保護者の安心感が違います。

うちの息子のように、
普段は学校へ行っていない
ホームスクーラーの子どもたちも
気軽に利用できる場所が
同じ学校内にあったら。

学校の友達との接点も持てるし
教室に行きたくなったらいつでも行ける。

空き教室を活用するなどして
そんなことができないだろうかと
考えています。