「嫁」をやめたので、稼ぎます。

嫁をやめたら、世帯主。子どもと二人三脚の日々。

なかったことには出来ない

裁判の傍聴に行ってきました。
性暴力被害の、原告側の応援です。

法廷というのは、つくづく
社会の縮図だと感じます。

弱い立場の人が、
我慢に耐えきれず声をあげても
強い立場の人は平気でウソをついて
それをなかったことにしようとする。

これって日本中で、いや世界中で
起きていることなんですよね。

「そのくらいのことで」
「たいしたことないやろ」って
加害者は思ってる。

下手をすると、周りの人も
そんな風に思ってることがある。

「黙っといたらええのに」
「減るもんじゃなし」

とんでもないです。

目に見えて減ったものはなくても
心のエネルギーは
根こそぎもって行かれてます。

「命」が減ってるんです。

被害に遭った時の事は
忘れたくても忘れられない。

怖くて怖くて、何度も何度も
フラッシュバックを起こし
生きているのさえつらくなり
それで日常生活自体が
送れなくなる人もいる。

謝って済むことじゃないんです。

その人の尊厳を傷つけたということが
たぶん裁判が終わっても分かってない。
ほんとに悔しい。

たとえ慰謝料を受け取れたとしても
魂の奥底に受けた傷跡は消えません。

自分の立場を守る為にウソを重ねても
なかったことにはなりません。
被告の言動には怒りしかありません。

大人としても、社会人としても
あり得ない行動の数々に
傍聴席で頭から湯気が立ちそうでした。

「むかつく」って言葉がありますが
腸(はらわた)が煮えくり返るほど
怒りを感じると、本当に
吐き気をもよおすんですよ。

ここまで「むかつく」ことって
そうそうないんじゃないかと思うくらい。

自分の調停の時の方がまだ冷静でした。

閉廷後、あまりに気分が悪くて
そのまま帰ってしまったら
関係ない息子にまで
とばっちりが行く気がして

同席した友人と1時間ほど
コーヒーを飲みながら話をして
ようやく落ち着きました。

Kちゃんありがとう。
話を聞いてくれて。
クールダウンにつきあってくれて
ほんまに感謝です。

人は「怒り」を感じても
6秒待ったら少しおさまる
なんて言われてますが
(アンガーマネジメントの手法)

あまりにその振れ幅が大きいと
3600秒でも全然足りませんでした。

被害女性のご家族の心情を思うと
怒りと同時に涙が出てきます。

勇気を出して訴えたこと
相手側の弁護士の
意地の悪い質問にも
堂々と答えていたこと
彼女の強さにはただただ頭が下がります。

本当に本当にお疲れさま。

次の公判は年明けです。
加害男性にはきっちりと
罪を償ってほしい。

そして、
こんなにもつらくて
しんどい思いをする人が
1人でも減るように

弱い立場の人がためらわず
声をあげられる社会に
していきたい。

同調圧力なんてクソくらえ!

#Metoo
#Withyou